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移転価格税制のワンポイントアドバイス

移転価格税制とは、国外関連者との間のクロスボーダー取引に関わる価格を「独立企業原則」に基づき設定し、各国で適正な納税を義務付けるための制度です。例えば、日本の親会社で開発・製造した製品を、米国の子会社が仕入れ、それを米国市場で販売する取引は、米国子会社が日本の親会社から仕入する製品が関連者間で行われる取引であり、この取引価格を恣意的に決めてしまうことも可能です。この場合、日本の親会社から米国の子会社への販売価格が低すぎれば、この取引に帰属する所得は、日本の親会社から米国の子会社に移転してしまい、この結果、日本において申告する所得が過小になり、逆に米国で申告する所得が過大になってしまいます。日本での申告所得が過小になるわけですから、税務調査でこの問題が指摘されれば、国税局に正しい価格に基づき、所得を引き直され、追加納税を課せられ、二重課税問題が生じます。このように、国外関連者間におけるクロスボーダー取引において、各国での申告所得の不均衡を防止するために、移転価格税制が設けられています。移転価格税制の基礎は「独立企業原則」にあり、この原則は、国外関連者間の取引においても、非関連者と同様の条件で価格設定を行い、取引を行うことをいいます。今日では、移転価格税制は、ほぼ全ての国に導入されており、厳格に運営されています。海外進出する企業においては、ぜひ、ご留意いただきたい国際課税分野の一つです。

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US Corporate Taxes: What to Look Out for When Entering the US Market


The United States is still one of the largest recipients of foreign direct investment and remains an attractive location for foreign businesses. A large amount of this investment comes from places like Japan, Canada, Australia, and the European Union.

One of the main reasons attracting investment is that it is home to the world’s largest economy. Excellent infrastructure; legal protection for corporations; a productive and skilled workforce; and lucrative consumer markets across several sectors make it an attractive place to do business.

Having said that, the US is also known for its highly complex tax system. With extensive tax regulations, all businesses that operate in the US will be subject to its tax laws. As a Japanese outbound business or an entity growing your presence in the US, you will need to navigate your way through sometimes vague and confusing tax requirements on a national, state, and local level.

To help you avoid some common pitfalls when it comes to US corporate taxation, we’ve outlined some of the major considerations that all businesses operating in the US should make, whether you’re simply operating a representative office or establishing a fully owned subsidiary of the parent company.

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日米租税条約の改正

2019年7月17日に日米租税条約の改正議定書が米国上院でついに承認され、8月6日に大統領が署名しました。今後、批准書の交換をもってこの議定書は効力を生じます。

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個人税務申告に係る米国税制改正

2017年12月22日、トランプ大統領が最終の税制改正法案(以下「改正法」)に署名し、法案が成立しました。今回の改正は、幅広い分野での改正項目が含まれており、1986年のレーガン政権下での税制改正以来の大幅な改正となっております。個人税関連の改正は時限立法となっており、多くの優遇税制は一定期間後に失効する予定となっています。 (さらに…)

恒久的施設(PE)とネクサスについて

恒久的施設(PE)

米国外法人が米国で事業を行う場合、米国実質関連所得“Effectively Connected Income (ECI)”とされる米国内の事業活動に関連した所得が連邦税の課税対象となります。しかし、日米租税条約により、日本法人は米国に所在する恒久的施設“Permanent Establishment (PE)”に帰属する所得が課税の対象となります。 (さらに…)

米国新税制の影響 ― Tax Cuts and Jobs Act

2017年12月22日にトランプ大統領によって米国税制改正法案が署名されました。これにより様々な税法改正が法人税務、個人税務、国際税務等の分野で実施されます。下記ではその改正案からいくつかの項目を抜粋しております。概要のみを述べるに留めておりますので、詳細が必要な場合は当事務所までお問合せください。新法ではおもに2018年1月1日以降に始まる年度から適用されます。

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